私とシュタイナー教育の出会いは20代の頃に“ミュンヘンの小学生/娘が学んだシュタイナー学校
”を読んだところから始まります。
その本との出会いでシュタイナー学校で行われている教育方法を知り、日本の教育を受けて育った私はとてもショックを受けました。その頃は既にアメリカで1年英語の勉強をし、アリゾナ州立大学大学院で言語学の勉強をした後で、米国での経験も踏まえて、個々の魂に応じた生き方・それを支える教育に強く魅かれたのだと思います。
その後、娘をアメリカのカリフォルニアで産むことになります。そして娘は3歳で日本に帰り、3年間、日本の幼稚園で学びました。
ただ、小学校での教育を考えた時、娘をシュタイナー学校に通学させることが出来たらと思い、アメリカ、カリフォルニア州のサクラメントにあるシュタイナー学校に通わせることにしました。
娘はシュタイナー幼稚園に少し通った後、小学校へあがり高校を卒業するまでの12年間、シュタイナー教育を受けて育つことになります。
私もその傍ら、すぐそばにあるシュタイナーカレッジでシュタイナーの思想、アートを学ぶことになりました。その間、娘の学校の行事やアートのクラスをボランテイアでサポートしたり、別のシュタイナー学校の日本語クラスを教えたり、日本人向けのサマーコースの絵画・子供のクラスを教えたり、なかなかどっぷりシュタイナー教育とアートに浸った生活を送ることになったわけです。
シュタイナー学校ではコンセプトから絵を描くのではなく色から絵を描く、色を体験しながら描くという事をします。
私はそれ以前に現代アートの教育をアメリカで受けており、現代アートのコンセプトありきという世界でアートを制作していたので、これは結構な驚きでした。
まず色の本質、原型・アーキタイプについて学びます。赤は中心から外に向かって広がり、境界線がほぼない、という様な事を実際に赤だけで赤を描いてみることで体験したり、青だけで青を描いいて体験したりします。瞑想をしているような時間で、このプロセスは意識が
夢を見ているような潜在意識が優位な状態とそこから目覚めて画面上にある動きや色調に気づいて顕在意識に戻る状態が繰り返されます。
そして絵は色から徐々に描き手の動きに応じて様々な形をとっていきます。
◇肉体:画材 ⇒ エーテル体 動き/ライン & 色彩アストラル体 ⇒ 自我: コンセプト
の様に対応すると考えられます。
カタチが現れて来ると、それを観察しながら自分の中に立ち現れるイメージ、コンセプトをその画面に調和させながら描いていきます。あまり強く自分のイメージを押し付けても、色彩のヴェイルを重ねてきた美しい調和を生かすことができません。
自我が重なるヴェイルから見つけたイメージを、ハーモニアスに描いていけると美しく完成させることができます。
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